猫も杓子もスマートフォンを持つ今の時代、それを取り巻くアクセサリーは星の数ほど存在しています。
種類も多種多様で、高性能なものからデザインに凝ったものまで、消費者側がいろいろなものから自分の好みに合わせて購入できるのは数年前までは考えられなかったことです。
その中から今回は、一貫した商品シリーズをラインナップする「REMAX」から発売されている、ALIEN(エイリアン)シリーズの中から、モバイルバッテリー、OTG(On-The-Go)USBハブ、データケーブル、更に同社のBREATHE(ブリーズ) microUSBケーブルを入手しましたので、レビューしていきたいと思います。
ALIEN RPP-20-BK モバイルバッテリー
スペック
もはやスマートフォンには必須といえるアクセサリーとなった、モバイルバッテリー。スマートフォンの電池容量は大きくなってきてはいますが、それと同時に電池の消費量も増えており、ヘビーユーザーでなくとも必須のアイテムになりつつあります。
エイリアンシリーズの本品は電源容量が5000mAhと、最近の20000mAhを超える商品が登場する流れの中では、かなり控えめです。
ただし、これでもiPhoneなどであれば満充電を2回できる上、非常にコンパクトかつ軽量なのでちょっとした外出などにはピッタリなサイズでしょう(サイズ・重さについては後述)。
入力はmicroUSBが1ポート、出力はUSBが1ポートあります。ちょっと残念なのは出力電流が1.5Aな点ですね。Qualcomm Quick Chargeなどに対応するためにも、最低でも2.1Aがほしかったところです。
しかし、容量や価格のために安価なリチウムイオン電池を使用することなく、安定性が高く万が一のときにも燃えにくいリチウムポリマー電池を使っていることはかなりの安心感があります。
また、海外製品ながら代理店の努力なのか、しっかりと日本語ローカライズがなされているのもポイントが高いですね。
外観
パッケージを開封してみたところです。開けてみて、まず感じたのが高級感があることです。
モノリスのような真っ黒い一枚板のサイドから、中央に向かって僅かに傾斜があり、中央上部でY字型に頂点がくるようになっています。
Y字の上部分左右には途中切れ目があり、その中に充電状態・使用状態を表す赤色LEDが仕込まれており、いかにもエイリアンの顔のような、とてもクールなデザインに仕上がっています。
また、付属する充電用microUSBケーブルは30cm程度ですが、楔形のような立体形状のフラットケーブルで、また端子部分もしっかり樹脂でカバーされており、非常に断線しにくそうな印象を受けました。
続いて、裏面を見てみます。
素材は表面と同じABS樹脂ですが、エイリアンの顔の部分のみ、つや有り加工になっていました。
端子部分のアップです。
右から入力用のmicroUSBポート、出力用のUSBポート、電源ボタンというかなりシンプルな構成になっています。
それにしても、こうしてみるとバッテリー自体の薄さが際立ちますね。約1cmほどしか厚みがないので、ポケットのなかにも入れられますし、カバンの中でも邪魔にならなさそうです。
重量は実測値で112.4g。軽いです。ちなみにiPhone SEが113gなので、それとほぼ同等の重さということになります。実際手に持ってみても、とても軽く、重さを感じさせません。
iPhone 6 Plusと並べてみました。ALIENモバイルバッテリーのほうが、3回りほど小型ですね。ちなみにiPhone SE(iPhone 5)だと、ほぼ同じ大きさになります。
モバイルバッテリーというと、最近は大容量が主流で、サイズ・厚み・重さがスマートフォンよりも大きいものが多かったのですが、これくらいのサイズだと気軽に持ち出すことができますし、荷物の中にずっと入れておいても気になりませんね。意外とこういうフラットな超薄型形状のモバイルバッテリーは無かったので、私も常にカバンの中に入れてます。
使ってみた
まず充電してみます。充電時は上のようにLEDが交互に点滅します。分かりやすい上になかなかカッコいいですね。満充電になると常時点灯になります。
また、使用時は外側のLEDのみが点滅するようになっています。バッテリー残量が減ると高速点滅に変わるようです。
ALIEN RC-030i-RD Lightningケーブル
続いて、iPhoneやiPadに使用するためのライト二ングケーブル。
こちらは出力2.1Aに対応しているため、ACアダプターやモバイルバッテリーと充電する機器が対応していれば、急速充電をすることが可能です。
ケーブルの見た目は、先ほど紹介したモバイルバッテリーに付属のものとそっくりです。しかし、こちらは素材がスマートフォンケースなどにも使用されているTPU(熱可塑性ポリウレタン)になっており、しなやかで柔らかい作りになっています。
長さは1mありますが、とてもしなやかなケーブルのため、小さく折り曲げて仕舞うことができ、とても便利です。
さらにそれでいて立体形状のフラットケーブルなため、耐久性はかなり高いでしょう。
端子部分のアップです。端子とケーブルの境目の部分がV字型になっており、また端子自体もかなり強固な作りですので、断線にも強そうです。
モバイルバッテリーと合わせて使ってみました。
ライトニング端子も純正品のように刺さり、ガタつきや外れやすい感じなどもありませんでした。
色が真っ赤で、なおかつ端子部分の形状もモバイルバッテリーと似ているデザインのため、エイリアンのモバイルバッテリーとケーブルを合わせて使うと、よりクールになりますね。
ALIEN RU-U3 USB OTGハブ
まずOTGってなんぞや?という方に向けて簡単に説明しますと、USBというのは本来パソコン(ホスト、親)と周辺機器(クライアント、子)を繋ぐ規格であり、通信を開始する権限は親から与えられるものでした。
ところがカメラやプリンタなどの「子」の機器の種類が増えるにつれ、子同士をパソコン(親)なしで接続したいというケースが増えてきました。ちなみにスマートフォンも扱いとしては子です。
そこで考案されたのがUSB On-The-Goというインタフェース規格で、子にも親の機能を与えることで、パソコン(親)が無くても子同士での通信が可能になりました。
策定されたのは15年前の2001年ということですから、かなり熟成された規格ですね。
たとえば今では一般的な、家庭用プリンタに直接デジカメやUSBメモリを挿して、パソコンなしでも直接印刷できるといった機能はこのOTGによる恩恵なのでした。
箱から開封してみました。こちらも、ケーブルは他のALIENシリーズと同様の立体形状タイプになっています。
ハブから出ているケーブルは二又になっており、USBケーブルのほうはパソコンなどのUSBポートに挿して使用し、microUSBケーブルのほうはスマートフォンに挿してOTG機能を使用します。
ハブには3つのUSBポートと1つの外部電源供給用のmicroUSBポートがあり、スマートフォンに充電を行いながら使用することが出来るように工夫されています。
スマートフォン側の端子はOTG用のmicroUSBケーブルで塞がってしまいますから、このように使用しながら充電できるのはとても便利ですね。
また、裏面はシリコン素材の滑り止めが付いており、簡単には滑らないようになっています。
使用中(機器からの通電中)はハブ上部にあるLEDが常時点灯します。赤、緑、青の3色とその中間色で、ゆっくり色が変化していくようになっています(上のgif動画よりも、ゆっくりと滑らかに色が変わります)。
使い方としては主に2種類です。
上の写真のようにパソコン(Windows/Mac)に接続して、USBハブとして使用するか、
上の写真のようにスマートフォン/タブレットに接続して、USB機器をOTGで使用する、の2種類になります。
私は外付けマウスとか外付けキーボードを今現在使っていないので、検証はできませんでしたが、OTGハブを介しAndroidにUSB接続のマウス・キーボードをつなげて、パソコンのように使用することも可能なようです。
また、本来想定する使用方法ではないかもしれませんが、
このようにモバイルバッテリーの出力を3機種に分配することも可能です。
BREATHE RC-029m-BK MicroUSBケーブル
最近のスマホはUSB Type Cという新しい規格の端子が搭載されていることも多いですが、いまだにmicroUSBケーブルは数多くの機種で採用されています。
こちらは今までのエイリアンシリーズとは異なるモデルですが、発売しているのは同じ会社(REMAX)です。今回レビューした商品以外にも、ユニークなモバイルバッテリーやケーブルなど数多くラインナップされています。
出力は2.1A対応なので、急速充電にも使用できますね。
こちらは完全にフラットな、いわゆる「きしめんケーブル」です。長さは1mですが、フラット形状のためコンパクトに収納することが可能です。
そして製品名「BREATHE(呼吸)」の名の通り、機器の充電時にはmicroUSB側にある白色LEDがゆっくりと消灯〜点灯を繰り返します。まるで息継ぎのようで、なかなか美しいです。
充電完了後は常時点灯に移るため、いちいち画面を確認しなくても、ぱっと見で充電状態が分かるという点も良いですね。
私はこれをXperia Tabletに使用していますが、夜間でもどこで充電しているかがわかりやすく、しかも下品な光り方でないので重宝しています。